- 企業概要
- 合成樹脂原料の輸出入、及び国内販売 合成樹脂製品の輸出入、及び国内販売 各種化学品の輸出入、及び国内販売
- 企業規模
- 20名-50名
課題・導入背景:高まるニーズの多様化の中、新規アイテムに積極的に挑戦するために
質問①導入に至るまでの課題や背景についてお聞かせください
小池様:当社は合成樹脂原料の輸出入・国内販売がメインとなりますが、最近では汎用的な樹脂素材に機能追加した化学品の取り扱いが急増しつつあります。当然、新規で取り扱う樹脂素材の増加に伴い、その化学物質調査も同様の状況です。よって、このプロセスをもっと効率化したいという思いがありました。 それによって、ひいてはより多くの化学品を提供できる土台を作っていきたいと考えています。当社はセールスメンバーの数も少ないので、事業拡大の観点においても効率化は必須事項でした。
吉元:御社の1人あたりの売上高に、正直驚いています。具体的には新規アイテム提案時のリサーチに係わる工数の削減でしょうか。
小池様:そうですね。通常当社では、新規化学品の提案を始める前の下準備として、まずは乙仲さん(海運貨物取扱業者)や税関に問い合わせを行うのですが、当然先方には数多くの問い合わせが殺到していますので、通関士さんからのフィードバックをすぐに頂くことは難しく、問い合わせをしてから1ヶ月以上かかってしまう場合もあります。 問い合わせと同時並行で商談を進めることもできなくはないのですが、その点、当社は真面目でして(笑)、事前に綿密な調査と下準備をし、得意先の要望通り、輸出入が可能であることを確認した上で提案を行っているため、問い合わせのフィードバックに1ヶ月、その後ライセンスの確認や許可証の手配など…その分提案までのリードタイムが長くなってしまいます。このリードタイムを短縮できるのであれば、新しいアイテムにも、これまでほど時間軸を気にせずに積極的に挑戦できますし、それだけ売上の見込みが立つのも早くなる、とも言えます。
吉元:なるほど、調査に多大な時間と労力の掛かる新アイテムでも、その時間を短縮することで、チャレンジしやすい環境になるということですね。
Sotas化学調査に決めた理由:データの信頼性とリアルタイム更新
質問②Sotas化学調査を選んだ決め手は?
小池様:まずはデータの信頼性です。各種調査機関と連携しており、特に経済産業省傘下のNITE CHRIP(ナイトクリップ)のデータを元にリアルタイムに更新される点がありがたいですね。また、特に海外の規制は頻繁に変更になるため、都度の確認には、非常に工数が掛かっています。そのため、信頼性の高い情報に効率的にリーチできることは大きなポイントです。
吉元:Sotas化学調査では、NITE CHRIP収載の各種各国20万強の指定化学物質情報を中心に該非の判定をすることができます。またCAS、HSコード(※)のほか、化学式・分子式などからの検索も可能です。 ※貨物を輸出入する際の品目分類に用いる輸出入統計品目番号
小池様:HSコードは私たちのような輸出入を行う商社にとっては非常に有用です。化学式や分子式での検索は、研究開発系の方にとって使い勝手が良いのでは。
吉元:ありがとうございます。おっしゃる通り、それらの検索機能についてはメーカーのR&D関連部署の方にご評価を頂いています。セールスの方、研究開発の方、同じデータを参照する場合でも、そこに至るまでのプロセスをそれぞれの役割や使い勝手にフィットさせていくことで、それぞれの役割においての効率化に繋げられたらと考えています。
導入効果:1ヶ月足らずで自社専用化学調査データベースの土台を構築
質問③導入に際してのサポートについてはいかがでしたか?
小池様:順調に取り組みを始めることができました。当社で取り扱いのSDSを集め、それを画像解析しデータとして取り込むことからスタートし、1ヶ月足らずで、ツカサペトコ専用の化学調査のデータベースの土台ができました。データ取り込みに関しては、Sotasさん側と連携しながらスムーズに進めることができました。 まだ導入して間もないですが、SDS文書管理機能など、これまでは都度SDSのPDFファイルを開いて内容を確認して…というプロセスを踏んでいたので、それがデータ化されていて、そのまま商品登録ができるという部分だけでも、効率化できそうなポイントはあるなと感じています。また機能も次々とアップデートされるので、メンバーで確認しながら運用を固めていこうと考えています。
吉元:ありがとうございます。月1回のお打ち合わせ時には「ここがこうなら便利」などの要望を頂いており、当社にとって非常に気づきの多い時間をいただいています。小池さんはじめ皆様からお伺いした内容をしっかりと社内で検討し、製品に反映していきたいと思います。
今後の利活用:メンバー全員がしっかり活用できるデータベースに
質問④今後の利活用について
小池様:自社情報をどんどん増やしつつ、時にSotasさんに要望をお伝えしながら、メンバー全員がしっかり活用できるデータベースにしていきたいですね。自社メンバーはもちろんのこと、Sotasさんとも協力しながら、「ここまでSotas化学調査に任せられるようになった」という環境を構築していけたらと思います。
吉元:ありがとうございます。ところで御社の社名の由来をお聞きしました。「ペット・コア」と「ペトロケミカル・コア」の省略で「ペトコ」さん、PETレジンの取り扱いから創業されたことから名付けられたと。積極的な事業展開、そして時代の変化を経て、いまやPET樹脂のみならず、化学品の取り扱いも増えておられます。Sotas化学調査が御社の化学品のお取引拡大の一助になれたら、とても光栄です。小池さん、ありがとうございました!
導入製品名:Sotas化学調査
国内はもとよりソウル、台北、上海を拠点に、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、中東、オセアニアなどへ、積極的に事業展開を続ける株式会社ツカサペトコ様。同社では、PET樹脂を中心とした合成樹脂原料の輸出入・国内販売のほか、化学品の開発・提供を行っています。より多品種に、そしてより高付加価値にと、多様化する顧客ニーズに対応するため、その安全性の調査に係わるプロセスを正確かつスピーディーに効率化する必要がありました。今回は、Sotas化学調査を導入した背景とその効果について、同社営業部 課長代理の小池 勇様にうかがいました。インタビュアーはSotasの吉元です。