-役割に合わせたビュー切り替え機能、化学調査対応機能を実装-
化学産業特化型 生産・在庫管理・受発注システム「Sotas工程管理」を開発・提供するSotas株式会社(所在地:神奈川県川崎市、代表取締役社長:吉元 裕樹、以下「当社」)は、同プロダクトの機能を大幅に向上させたアップデートリリースを実施したことをお知らせします。
「Sotas工程管理」アップデートリリース詳細
「Sotas工程管理」は、化学産業に特化した生産・在庫管理・受発注システムです。多くの工場で実際に生産工程を管理している、ホワイトボードやエクセルの表計算をヒントに開発した「カンバン方式」(特許出願済)で、従来と使い勝手を大きく変えることなく、生産ラインの状況を共有・更新することができます。
機能アップデート①
今回のアップデートで、「カンバン方式」の情報を集約し、経営者ないしは管理者が工場全体の生産状況を一元管理できる「ガントチャート」を開発、カンバンとガントチャートのビューの切り替え機能を実装しました。
otas工程管理の「カンバン表示」は、数十社を超える現場へのインタビューの中で、工程管理にホワイトボードを活用している現場が圧倒的に多かったことから着想を得て開発しました。新しい管理方法やITツールを導入することは、現場への負荷につながることもあります。そこで、ホワイトボードにマグネットやポストイットを手で動かしていた従来の管理方法とできるだけ変えず、画面上でドラック&ドロップにて工程を管理できるという操作性にこだわった設計としています。
また、Sotas工程管理はタブレットやスマートフォンなど、それぞれの現場で最適なデバイスで利用することができます。特定の担当者を選んで表示し、自分の持ち場のカンバンだけを動かして確認することができるため、現場担当者は自分の持ち場に集中でき、ヒューマンエラーの起きづらい仕様としています。
「ガントチャート」は、生産ライン毎の生産状況を日/時間単位で集約し一元管理することができるため、化学中小企業の現場で多大な時間を要し大きな課題となっている生産計画の作成に大きく役立てることができます。元来化学産業は材料ならびに製品在庫を保有する文化があり、生産計画を立てるためには、在庫状況と過去実績、そしてリアルタイムな生産状況の把握が必要です。当社のヒアリングによると、生産計画を立てる際、多くの製造現場では、在庫管理や実績入力ならびに生産状況を、全て口頭での情報収集と管理しているExcelと照らし合わせて判断するため、計画の作成には、経営者ないし管理者の全工数の約1/3〜1/4を割いていることがわかりました。これら煩雑な情報をガントチャートで一元管理することで、経営者ならびに管理者の生産計画の作成に要する工数の大幅な削減を見込んでいます。
Sotas工程管理は、「これまでのインターフェースを極力変えずにデジタル化する」ことに徹底的にこだわり、機能を厳選しシンプルな見た目とすることで、デジタルに苦手意識のある年配の現場担当者でも使いやすいことにこだわった設計を目指しています。
機能アップデート② 化学調査対応機能
プラスチック成形加工会社の経営者や管理者にとって多大な労力のかかる「化学調査依頼への対応」を省力化する機能をアップデートしました。
新商品の登録時、または使用している樹脂の化学法規に変更(規制物質の追加含む)があった場合に対応が必要となる化学調査ですが、法規制は頻繁に変更され、その都度過去に遡って確認する必要があるため、多くの経営者ならびに管理者は、この対応に多大な時間と労力を要しています。
今回のアップデートでは、生産の材料在庫を登録する際に、その材料毎に該当する化学法規をタグ付けし、その材料を使用した製品についても自動で同期する機能を実装しました。また材料の該当する化学法規を修正すると、以降生産した製品についても同様に自動で同期します。この機能により、納品先から化学法規に関する調査依頼を受けた際に、従来であれば使用していた材料の確認からはじめることとなり、多大な労力を要していましたが、この情報を生産開始時から材料に化学法規をタグ付けしておくことで、時間的コストを大幅に削減することができます。
今後は、受注作成時に製品名をいれると当社独自の化学法規データベースにアクセスし、自動で該当の化学法規のタグ付け、不使用証明書の発行がされる機能も検討しています。
該当する法規制
海外:chemSHERPA・REACH・RoHS・K-REACH・TSCA・TSCA
国内:毒物及び劇物取締法・化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)
(順次追加予定)